偽父
おまえは誰にもやらん。俺がもらう
元極道の辣腕社長・大地と父娘同然に暮らしていた心花。日増しに募る恋心を抑え切れず、想いを伝えようとすると言葉を遮るようにキスされて!? 「好きだ。もう絶対に手放さない」胸を揉まれ頂を吸われると甘い痺れが走る。雄の滾りで貫かれれば激しい快感に襲われ――。「俺んとこに嫁に来い」ぶっきらぼうだけれど情熱的なプロポーズに幸せの涙が溢れる超年の差溺愛!オパール文庫
66冊目の書籍、『偽父』です。読み方はにせちちではなく、ぎふです。
2019年4月に刊行した『義父』のスピンオフ、前作では脇役だった大地さんがヒーローの物語です。
『義父』を書き上げたあと、しばらくして「やっぱり大地さんをもっと書きたかったなー」と思うようになりました。そこで担当氏にご相談の上、大地がヒーローのお話を!書かせていただけることになったのです!!やったー!!!
オパール文庫は今月で6周年だそうです。創刊から長くお世話になっております。思えばいろいろなお話を書かせていただきました。ちなみに本作はオパール文庫で上梓する17作目!目指せ20作!!末永くよろしくお願いしますー。
さて、『偽父』は『義父』の1年後がメインの舞台となっています。
つまり大地は47歳。竜児の42歳でもなかなか冒険だったので、今回はさらに年齢が上がったアラフィフヒーロー、緊張しながらのお届けです。特に前作をお読みの方はご存じかもしれませんが、大地ってちょっと口調がね、なんか独特な感じなもので。ヒーローとして扱うにあたり、いろいろと考え直すところもありましたが、基本は前作&web番外編(オパール文庫公式サイトでお読みいただけます)をベースに、どんなふうに女性を愛するのかな、というところに焦点を当てています。
今回の主人公、心花(こころ)は母子家庭で育ち、父親の顔を知りません。母亡きあと、父かもしれない人を指し示す手がかりを入手し、それをたよりに父親を探します。そして、父かもしれない人のタワーマンションで住み込みのハウスキーパーをしているうちに……みたいな流れになっております。うっすらネタバレ!
スピンオフですが、初見さんでも気にせずお読みいただける作りを心がけました。『義父』をお読みの方も、そうでない方も、興味をお持ちくださったらぜひよろしくですー!
今作のヒーローである大地という男性は、逆月酒乱先生がいらっしゃったから書けたキャラクターだなと思います。
若いころは中性的なイケメンで、それが47歳になって今なおイケオジで、でもちょっとヤのつく職業で、キレ顔も溺愛顔もするヒーロー。いろいろ厄介な設定の多い大地を、美しく描いていただきました。ほんとうに、酒乱先生あっての大地です。
カバーイラストも、前作同様ヒーローのピンです。
実は、このカバーイラストを見て大地と心花の関係に、とある「いつもの行動」を付け加えました。あまりにステキなイラストで、このとき彼がなんと言うかを作中に入れ込みたかったのです
ちなみに大地の左首にあるホクロは、酒乱先生がご提案くださったものです。挿絵でもしっかり描かれているのでチェックしてみてください。首筋のホクロってたまらんですね!
どうぞよろしくお願いします!
元ヤクザのアラフィフ社長×住み込みハウスキーパー
「おまえは誰にもやらん。俺がもらう」父だと思っていた男に抱く恋心。けれど彼は父親ではなく…more
イラスト:逆月酒乱先生
オパール文庫/プランタン出版
↓こちらは前作。読むといっそう『偽父』の登場人物がわかるようになるかもです!
父親代わりのアラフォー社長×愛され養女
「おまえはもう娘じゃない。俺の女だ」父親代わりの竜児から情熱的なキスを受けた未亜。私もずっと好きだった――…more
イラスト:逆月酒乱先生
オパール文庫/プランタン出版